幼児の発達の症状の特徴45
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は95回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
19 時間の概念がありません
時間の概念が理解できないのです。
時間の概念は、年齢とともに理解できていくものですが、その子はこの時間の感覚が理解できないのです。
今日、昨日、明日。今年、去年、来年。1年後、1年前。1時間、1時間前、10分、10分前。
このような時間の概念を小学生になっても理解できないのです。
幼児のころはどんな子どもでも理解が難しいものですが、年齢とともに理解ができるようになっていきます。
時間が理解できないその子は、1年前のことを今起きていることのように言ったりします。
1時間後に集合するといったことが理解できず、集団生活に迷惑をかけてしまいます。
本人に悪意は全くないので、周囲のお友達から注意されるとトラブルになることがあります。
(19終わり)
次回に続きます。