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小学生の発達の症状の特徴89

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は89回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

16 運動、体育、スポーツが苦手
<改善方法の具体例>
○家族と一緒に公園で運動をします
 天気がいい休日は家族で公園に行って運動をしましょう。
 その子に「運動しなさい!」と言ってもどうしたらいいのかわかりません。
 親子や家族と一緒に運動することで、その子は身体の動かし方を体得し、少しずつですが身体の動かし方を覚えていきます。
 運動の内容は楽しければ何でも構わないのです。
 ボール投げや縄跳び、鉄棒などをしましょう。
 ブランコやジャングルジムなども身体の動かし方の感覚が養われます。

○小さい目標を達成したら褒めましょう
 その子はいきなり運動ができるようにはなりません。
 ちょっとずつ、ちょっとずつできるようになります。
 最初から無理な目標を接せしないで、小さい目標を決めて少しずつ目標を達成していきましょう。
 そして、目標を達成したら、たくさんその子を褒めましょう。
 その子はできないことが多く、自信を失いがちになります。
 目標を達成したら褒めてあげる。
 これがその子にとって効果的な取り組みです。

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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