幼児の発達の症状の特徴10
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は77回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
15 極端に不器用です。工作が苦手です。絵が下手です。
<具体例>
〇極端に不器用です。
鉛筆や箸や道具をうまく使えず、極端に手先が不器用です。
・鉛筆がうまく使えない
・消しゴムでうまく消せない
・ハサミが使えない
・服のボタンが留められない
・名札の安全ピンが留められない
・箸を使うのが苦手です
・靴の紐がむすべない
こんな極端に不器用な特徴の子は、学校生活が大変です。
算数の授業でも定規でまっすぐに線が引けません。三角定規が使えません。分度器が使えません。コンパスで円が描けません。
体育では体操着の着替えに時間がかかって、授業に間に合いません。
書道の時間は、筆などの道具があって不器用だと大変です。
次回に続きます。