小学生の発達の症状の特徴114
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は75回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
14 国語の音読ができない
<改善方法の具体例>
〇文節を線で区切る
「きれいな花が咲いています」
この文章を「きれいな/花が/咲いています。」と文節に区切りを入れましょう。
文章には読みやすいように「、。」の句読点があります。
その子は、句読点だけではうまく文章が区切れず、音読ができないのです。
その場合には、細かく文節を区切ると読みやすくなります。
〇よく間違う単語に目印をつけます
よく間違う漢字にふりがなを付けたり、よく間違う部分に目印を付けましょう。
漢字を何度も読み間違います。
「寒い」を「つめたい」と言ったりして、似た意味の言葉に置き換えて読んでしまいます。
特定のところが読めない場合は、目印を付けて注意を促します。
注意力が弱い子には、目印を付けて読むときに識別しやすくしましょう。
次回に続きます。