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小学生の発達の症状の特徴72

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は72回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。


14 国語の音読ができない
<うちの子の場合は>
 うちの子の場合は、学校の勉強全般が苦手です。
 普段の会話もうまくおしゃべりができないので、音読ができない特徴があるというより、言語全体が弱い特徴があります。

<困ることは>
 音読がだめだと学校の勉強全般で困ります。
 国語の授業では必ず声に出して教科書の音読があります。
 算数の授業でも問題を声に出して読んだりします。
 学校の勉強では国語以外でも声に出して本を読むことが多く、この音読ができないと学校では困ってしまいます。

<その原因は>
 音読ができないのは脳の機能障害が原因です。
 何気ない音読という行為も、脳でいろんな情報を処理しています。
 ・文字の形から文字を判別する
 ・目で見た文字の資格情報を脳が音に変換する
 ・適度な文節に区切る
 ・一行読んだら次の行へ移る
 ・文章の意味を理解する
 このように、脳内でいろんな機能が働いて、はじめて音読ができるのです。
 その子は、その機能のどこかに不具合があって、うまく音読ができないのです。
 視覚そのものや聴覚そのものに異常があるわけではありません。

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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