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小学生の発達の症状の特徴69

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は69回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

13 我慢ができない。順番を待てない
<学校に期待すること>
〇その子への配慮
 我慢ができず、順番やルールが守れないと学校の先生も困ってしまいます。
 こだわりが強い子は、他の子がなんとも思わないことに執着します。
 その子本人の特性や家庭がやっていることなどを先生とよく話し合って、学校でやっていただけることを相談しましょう。

〇順番やルールに従わせる
 その子には、学校の先生が特別扱いをしてくれる場合があります。
 いつもそうすると、ルールを守る大切さが理解できません。
 順番を守らず列に割り込んだときには一番最後に並ばせます。
 ルールの違反をしたときには、正しいルールに従わせます。
 自分の思い通りにならないとかんしゃくをおこす子もいます。
 怒ったり暴れたり泣いたりすると先生には大きな負担になります。
 その子であっても、順番を守る、ルールに従うなど当たり前のことをしっかりと先生には指導してもらいましょう。

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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