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小学生の発達の症状の特徴66

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は66回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

13 我慢ができない。順番を待てない
<改善方法の具体例>
〇ルールや順番を守るために家庭でやること
1 家族で約束やルールのあるゲームをします
 家族でトランプやすごろく、ボードゲームなどをやります。
 その子が理解できる内容のゲームをやるようにします。
 両親がわざと負けて、いつもその子に勝たせるのではなく、勝つことや負けることの両方を体験させて理解できるようにしましょう。
 ゲームは、家族が楽しめれば単純なもので構いません。
 トランプのババ抜きや単純なすごろくなどその子が理解できるゲームで楽しみましょう。
 ルールを理解してルールを守るこの体験がたいせつです。

2 ゲームの約束やルールを紙に書いて決めます
 ゲームを始める前に、そのゲームのルールや約束を紙に書いて決めておきます。
 例えば、すごろくであれば、
 ・さいころを振って出た目の数だけ進む
 ・順番を守る
 ・途中でやめない
 ・負けても怒らない、泣かない
 ゲームの前に箇条書きでルールや約束を整理することで、その子にもルールが理解しやすくなります。
 また、負けると怒る癖や泣く癖のある子も事前に書いておくことで、約束を守れるようになります。

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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