小学生の発達の症状の特徴43
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は64回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
13 我慢ができない。順番を待てない。
<困ることは>
お友達から嫌われて仲間外れになることです。
我慢ができずに、自分勝手だとお友達から嫌がられます。
学校のお友達から自分勝手でわがままと思われると、仲間外れになり、学校生活に支障をきたします。
学校で先生に注意されても、その子は自分自身が自分勝手だとは理解できません。
ルールを守ることや順番を待つことの大切さが理解できないのです。
その子はみんなと仲良くしたいのに、お友達から嫌われてしまうのです。
<その原因は>
その子は、障がいのために注意力やコミュニケーション能力が弱いのが原因なのです。
我慢ができずにわがままで自分勝手な原因は、
・注意力が弱く、衝動が抑えられません
・こだわりが強く、自制心が弱いのです
・コミュニケーション能力が弱く、相手の気持ちが理解できないのです
何度も注意をされても、欲求を抑えきれないのは、自分の感情をコントロールできないのが原因です。
約束を破るのはダメなことが理解できません。
コミュニケーション能力が弱く、周囲の人の気持ちが理解できないので、迷惑になるということがわからないのです。
次回に続きます。