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小学生の発達の症状の特徴64

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は64回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

13 我慢ができない。順番を待てない。
<困ることは>
 お友達から嫌われて仲間外れになることです。
 我慢ができずに、自分勝手だとお友達から嫌がられます。
 学校のお友達から自分勝手でわがままと思われると、仲間外れになり、学校生活に支障をきたします。
 学校で先生に注意されても、その子は自分自身が自分勝手だとは理解できません。
 ルールを守ることや順番を待つことの大切さが理解できないのです。
 その子はみんなと仲良くしたいのに、お友達から嫌われてしまうのです。

<その原因は>
 その子は、障がいのために注意力やコミュニケーション能力が弱いのが原因なのです。
 我慢ができずにわがままで自分勝手な原因は、
 ・注意力が弱く、衝動が抑えられません
 ・こだわりが強く、自制心が弱いのです
 ・コミュニケーション能力が弱く、相手の気持ちが理解できないのです
 何度も注意をされても、欲求を抑えきれないのは、自分の感情をコントロールできないのが原因です。
 約束を破るのはダメなことが理解できません。
 コミュニケーション能力が弱く、周囲の人の気持ちが理解できないので、迷惑になるということがわからないのです。

 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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