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小学生の発達の症状の特徴62

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は62回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

13 我慢ができない。順番を待てない。
〇せっかちで、手順を守れない
 とにかく極端にせっかちです。思ったことを考えもしないですぐに行動に移します。
 今やっていることが終わってから、次のことに取り掛かるように言われても、すぐに次の行動をしてしまいます。
 待ちきれずに、極端にせっかちなのです。
 ・家に帰って手を洗ってからおやつを食べるように言われても、すぐにおやつを食べてしまいます。
 ・学校で、掃除が終わってから外で遊んでいいと言われても、掃除をやらずにすぐに外で遊びます。
 その子は、ちょっと待ってから、次の行動をすることが苦手なのです。
 うっかり忘れるということではなく、直前に手順を言われても、そのことを覚えられずに、次の行動に移ってしまいます。

〇順番が待てない
 ・順番抜かしや割り込みをする
 ・列に並んで待てない
 ・人の輪の中に急に入ってくる
 ・勝手に他人の物を使う
 ・お友達と順番に物を使えない
 順番が守られず、自分のしたいことだけをやってしまいます。

 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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