幼児の発達の症状の特徴33
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は62回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
13 我慢ができない。順番を待てない。
〇せっかちで、手順を守れない
とにかく極端にせっかちです。思ったことを考えもしないですぐに行動に移します。
今やっていることが終わってから、次のことに取り掛かるように言われても、すぐに次の行動をしてしまいます。
待ちきれずに、極端にせっかちなのです。
・家に帰って手を洗ってからおやつを食べるように言われても、すぐにおやつを食べてしまいます。
・学校で、掃除が終わってから外で遊んでいいと言われても、掃除をやらずにすぐに外で遊びます。
その子は、ちょっと待ってから、次の行動をすることが苦手なのです。
うっかり忘れるということではなく、直前に手順を言われても、そのことを覚えられずに、次の行動に移ってしまいます。
〇順番が待てない
・順番抜かしや割り込みをする
・列に並んで待てない
・人の輪の中に急に入ってくる
・勝手に他人の物を使う
・お友達と順番に物を使えない
順番が守られず、自分のしたいことだけをやってしまいます。
次回に続きます。