幼児の発達の症状の特徴58
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は51回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
10 空気が読めない、他人(ひと)の気持ちがわからない。
(続き)
<改善方法の具体例>
「相手の気持ちを考えるように、家庭で行うこと」
○本の読み聞かせで、気持ちを考えましょう
絵本の読み聞かせや国語の教科書の音読などで、親子で登場人物の気持ちを考えましょう。
その子と一緒に本を読んで、「この人はどう思った?」と質問しましょう。
悲しかったと思う、嬉しかったと思う、といった人の気持ちを考えて、親子で話し合いましょう。
○言ってはいけない言葉を教えましょう
「太っている」、「しわがある」「かっこ悪い」など相手が言われたくない言葉を、事前にその子に教えておきます。また、言わないように注意を払います。
体形のこと、顔のことなど人が嫌がる言葉を教えて言わせないようにしましょう。
「お母さんも言われたらいやだよ」と、人が嫌がる言葉があることを理解させましょう。
次回に続きます。(※昨日はイベントのためコラムをお休みしました。)