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小学生の発達の症状の特徴46

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は46回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

9 お友達となじめない
 お友達と遊ぼうとしますが、上手く馴染めません。
 相手のお友達が嫌がっても、自分の好きな行動をしてしまう特徴があります。
 小学生になって、同じクラスのお友達と遊ぶためには、お互いに我慢をしたりルールを守ったり、相手の気持ちを考えたりすることが必要です。
 小学校の集団生活の中で自然と覚えていくことなのですが、その子は相手の気持ちを考えることが苦手といった特徴があります。
 相手のことを考えずにお友達と一緒に遊ぼうとするので、自分の遊びたいことだけを押し付けることになり、相手のお友達から嫌がられてしまいます。
 相手のお友達の気持ちを無視した行動をしてしまうため、お友達と上手く馴染めません。
 大人とは遊んだり会話ができる場合があります。
 大人はその子に合わせてあげられるからです。

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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