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小学生の発達の症状の特徴45

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は45回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

8 暴力と暴言、友達に乱暴する
(続き)
<学校に期待すること>
○その子への配慮
 カッとなり暴言や暴力をふるいやすい性格のことを学校の先生にきちんと説明しておきましょう。
 衝動的な行動が多いことを先生に理解していただいて、改善のために協力していただきましょう。

○悪いことをしたら、必ず相手の子に謝らせます
 暴言や暴力の後には、先生に指導してもらいましょう。必ず、その子から相手の子に謝らせましょう。
 特別扱いはしないで、暴言や暴力は絶対にダメだと理解させましょう。

○けがをする前に止める
 その子がイライラしているのを感じたら、その子や他の子がけがをしないように、事前に制止してもらいましょう。
 子供たちに危険がないようにけがをする前に止めるためには、どんな行動をとるのかを先生に理解してもらう必要があります。
 
<ダメな例>
○ダラダラと長時間の説教
 長々と説教をしても効果や意味がありません。
 叱るときは、暴言や暴力はダメだと端的に叱りましょう。
 その子に、ダラダラと長い説教をしても、その子は集中して聞くとこができず、効果がありません。

○後から時間が経ってから注意する
 カッとなっている最中に注意をするのが効果的です。
 その子は、時間が経つと忘れてしまいます。
 その子が自覚できているときに注意をするのが、改善の効果があります。
 感情が抑制できなくなったタイミングで、できるだけ注意をするようにしましょう。 
 (8終わり)

 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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