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小学生の発達の症状の特徴44

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は44回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

8 暴力と暴言、友達に乱暴する
(続き)
<改善方法の具体例>
衝動的な暴力と暴言をなくすために家庭で行うこと
○きちんと謝る
 暴言や暴力でお友達を傷つけたときは、子供と一緒にきちんと相手の子に謝りましょう。
 親が謝るのではなく、子どもも一緒に謝らせましょう。
 暴言や暴力は悪いことなんだと、しっかり理解させましょう。
 
○気持ちを言葉に現す
 カッとなったときに「やめて!」「いやだ!」と気持ちを言葉で表現させる訓練をしましょう。
 暴言や暴力をふるう前に、大きな声で気持ちを言葉にさせます。そうすると暴言や暴力にならずにすみます。
 気持ちを抑えることができたら、必ず子どもを褒めましょう。
 気持ちが昂ったら、その気持ちを言葉にさせると感情を抑えることができるようになります。

○感情を抑える方法を見つける
 イライラしたときに、感情を抑える方法を見つけましょう。
 静かな場所で一人になる。トイレにいく。顔を洗う。目を閉じる。
 何でもいいので、自分の感情を抑えられることを決めて、気持ちを落ち着かせましょう。
 
 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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