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小学生の発達の症状の特徴40

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は40回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

7 物忘れが多い。なんでも忘れる。
(続き)
<学校に期待すること>
○障がいるその子への配慮
学校の期待することは、必ずやってもらえるわけではありません。
担任の先生にとって、負担になることも多いため、先生とよう話し合って希望を伝えましょう。
○最前列の席にしてもらう
 席替えで最前列の席にしてもらいます。
 一番前にいると先生の目が届くので、忘れ物を減らすことができます。

○連絡帳を確認してもらう
 忘れ物をなくすには、連絡帳を正しく書く必要があります。
 その子は連絡帳を正しく書けなくて忘れ物が多くなります。
 担任の先生に連絡帳の確認をお願いしましょう。

○予備の物を使わせてもらう
 忘れ物をしたときは、学校にある予備の用具を貸してもらう対応をお願いします。
 予備がない教科書などは、隣の席のお友達に一緒に見せてもらいましょう。
 鉛筆や消しゴムなどは、予備の物を学校に置いて、あらかじめ先生に預けておきましょう。
 隣のお友達に教科書を見せてもらうことは、そのお友達に迷惑がかかっています。
 忘れ物自体をなくす工夫をしましょう。

  次回に続きます。

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専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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