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小学生の発達の症状の特徴38

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は38回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

7 物忘れが多い。なんでも忘れる。
(続き)
<改善方法>
○チェックリストをつくる
 チェックリストでしっかりと確認します。
 学校に持っていく物の「チェックリスト」や学校から持って帰る物の「チェックリスト」を作りましょう。
 学校に行く前にチェックリストに丸印をつけて確認をします。学校の持ち物を準備する特にその写真を見せましょう。

○持ち物の写真を見せる
 視覚情報を活用するのが、その子には効果的です。
 国語に必要な持ち物の教科書とノートとドリルを写真に撮って、学校の持ち物を準備する時にその写真を見せましょう。
 筆箱の中身の写真や算数に使う物の写真、月曜日にもっていく物の写真、チェックリストと合わせて、持ち物の写真も活用すると忘れ物防止になります。

○家と学校に物を二つ置いておく
 リコーダー笛やピアニカ、絵の具、三角定規、コンパスなどの学用品は、家用と学校用に同じ物を二つ買って置きます。
 家に持ち帰ったり、学校に持っていったりする必要がなくなり、忘れ物が少なくなります。

 次回に続きます。 (お詫び:昨日はイベントのため掲載できませんでした。)

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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