幼児の発達の症状の特徴22
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は24回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
5 かんしゃくが強い。パニックになる。
(続き)
○パニックの原因をみつける
その子のパニックの原因をみつけ、なるべくパニックにならないようにしましょう。
パニックの原因
・大きな音
・まぶしい光
・大勢の人
・嫌いな動物
・狭い空間
パニックになる原因は様々です。
原因がわかれば、事前にその子をその原因から避けることができます。
その子のパニックは、慣れればすぐに改善されるものではありません。
無理に慣れさせるのではなく、原因を避けてパニックにならないようにしましょう。
年齢を重ねると次第にパニックになることは減ってきます。
それまでは、原因を避ける対応をしましょう。
○静かな場所へ移動させる
パニックになったら、静かなところへ移動させて、落ち着いて見守りましょう。
パニックになったら、その子を他の人に迷惑を書けない場所や物を壊したりできない場所、静かな場所へ移動させましょう。
場所を移動させたら、叱ったりせずに冷静に見守りましょう。
パニックになったときにかまうと余計にひどくなります。
見守るだけが一番効果的です。
その子が自傷行為がある場合は、特段の注意が必要です。
○おさまったら褒める
パニックやかんしゃくがおさまったらその子を褒めましょう。
泣いたり、暴れたりしているときに叱るより、おさまったときに褒めると効果的です。
我慢ができたら褒めて、我慢がたいせつとその子に気づかせましょう。
次回に続きます。
(明日は、イベントのためコラムはお休みします。)