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小学生の発達の症状の特徴11

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は11回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

3 文章の理解力がない
 おしゃべり、会話ができるけど、本に書いている文章になると内容が理解できません。会話では「お腹が空いた」と話したり、聞いたりして理解できるのに、「おなかがすいた」という文章を読んでも意味が理解できていないのです。
 書いている文字を言語として理解することができないのです。
 会話ができるのに、読むことができません。学習障害(LD)の可能性があります。

<うちの子の場合は>
 ・うちの子も、文章の理解力はとっても弱い特徴があります。
 ・うちの子は、言語力が弱いです。算数の計算はできるのですが、文章問題が全くダメです。
 ・本読みでは何となく意味がわかっているようなのですが、国語のテストの内容などは全く理解できません。算数の文章問題の意味を理解することもできません。
 ・文章を読んで理解する力が弱いと、筆記試験がなかなかできません。

<困ることは>
 文章が理解できないと勉強ができません。大人になっても日常生活でも困ります。
  教科書や本を読んで文章を理解することができない特徴があると、学校での勉強ができないようになります。
学校の授業では、先生が話している内容は理解できても、教科書に書いている文章の意味を理解できません。
 算数の計算式はできても、文章問題は書いていることの意味が理解できないのでできません。
 会話はできる子で、文章の理解力だけがないと周囲からはなぜりかいできないのかわからないので支援してもらいずらい思いをします。

 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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