小学生の発達の症状の特徴18
3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の54回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。
16 いつまでもやめない。切り替えできない。
(続き)
<困ることは>
幼稚園の集団生活では、みんなと同じ行動ができずに一人だけ取り残されます。
遊びをやめて片付けの時間になっても一人だけ遊びをやめません。外遊びの時間が終わっても教室の中に入りません。こんな行動が頻繁にあると、幼稚園の集団生活の中では、独りだけ別行動になり、先生やお友達に迷惑がかかります。
お友達からわがままな子、片付けをしない子と思われ、仲間外れの原因になります。
<その原因は>
こだわりが強く、気持ちの切り替えができません。自閉症の典型的な特徴です。
・こだわりが強い
・気持ちが切り替えできない
・次の行動がイメージできない
その子はこだわりが強く、一度自分が始めたことや決めたことを変更することが嫌いです。
また、次の行動をイメージする想像力が弱いので、気持ちの切り替えができません。
<改善方法>
「行動を切り替えるため、家庭でやれること」
○絵カードで次の行動をイメージさせる
・食事の絵カード
・歯磨きの絵カード
・片付けの絵カード
次の行動の絵カードを見せて「次はこれだよ」と行動を切り替えさせます。その子は絵カードなら、次の行動をわかりやすく理解できます。
また、絵カードならこだわりの強い子でも、次の行動に関心をもってくれます。
次回に続きます。