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幼児の発達の症状の特徴44

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の44回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

13 迷子でも気にしない。突然いなくなる。
 突然どこかに行っていなくなります。迷子になっても全然気にしません。母親がいなくても全然気にしないのです。
 ・自分が興味をもつものを見つけると、そっちを追いかけてしまう。
 ・人混みの中でも自分が好きなおもちゃを見つけると追いかけてしまう。
 ・犬や猫を見つけると、そっちを追いかけてしまう。
 虫やお花や風船、自動車や電車など興味や関心を自分がもったら、母親のことは全く気にならずにそちらへ行ってしまいます。
 小さい子の多くは母親がいなくなると泣き出したりしますが、その子は自分が興味をもったものを飽きずにずーっと見て楽しみます。周りに誰もいなくても気にしません。

<うちの子の場合は>
 うちの子も自分の世界に入ると、私がいなくてもあまり気にしませんでした。
 お出かけの時には独りで行動させないように、幼稚園になってからも買い物に行くときは、ベビーカーに乗せていました。
 迷子になるだけではなく、道路に飛び出したりするのが心配でした。子どもの安全を考えると、突然いなくなって迷子でも気にしない特徴は本当に怖かったです。

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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