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幼児の発達の症状の特徴34

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の34回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

10 運動が苦手。ぎこちない動き、バランス感覚がない。
(続き)

<幼稚園に期待すること>
 障害のため、上手に運動ができない子は、幼稚園で決められた運動遊びについていけません。
 また、運動会の練習やお遊戯会のダンスなどでは、みんなと同じことができません。
 担任の先生には、みんなと同じ運動が苦手な子の特徴を知ってもらい、適切なサポートをお願いしましょう。
  
 笑われたり、からかわれたときは
 運動が極端に苦手な子は動きがぎこちないので、ともだちから笑われることがあります。茶化されたり、からかわれたりすることもよくあります。
 また、それが原因でいたずらされたり、仲間外れまで進むこともあります。
 そんな時は、先生に止めてもらい、周囲の子が優しく温かく見守る雰囲気づくりをお願いしましょう。

 加配の先生がいるときは
 加配の先生には、運動遊びの中でできないことだけ手伝ってもらうようにお願いします。
 その子が自分でできることは、なるべく本人の思う通りにさせてもらって、うまくできない部分を補助してもらいましょう。
 三輪車がこげなかったら、後ろから少し押してもらったり、ブランコがこげなかったら、最初だけ押してあげましょう。
 加配の先生のサポートで運動遊びができると、その子も自信がつきます。
 運動の楽しみを感じるようになります。

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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