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幼児の発達の症状の特徴24

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の24回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

6 幼稚園行事を嫌がる
 (続き)
<行事に参加するため 幼稚園に期待すること>
 自閉症の傾向がある子は、わがままで行事を嫌がっているわけではありません。そのことを幼稚園の先生に理解してもらいましょう。
 運動会や発表会の練習では、幼稚園や保育園の先生がとても忙しくなります。そんな中でも障害のある子のサポートをしていただけるように、その子の特徴を先生に説明して理解してもらいましょう。
 仲の良い子、面倒見のいい子、そんな子の隣にしてもらうことも効果があります。
 しっかりした子と一緒なら、そのお友達の子に誘導されて、みんなと一緒に行動できることがあります。大人からやらされるのではなく、子どもは子ども同士で学びあうほうがいいのです。
 担任の先生以外にサポートの加配の先生がついてくれる場合は、その子へ個別の対応ができます。
 どうしても、みんなと一緒に行動ができない場合は、
 ・端っこで参加する
 ・できる部分だけ参加する
 ・見学だけする

<間違った例>
 障害をもつ子に、強制的に行事に参加させても嫌な経験だけが記憶に残り、その後ますます行事への参加を嫌がるようになります。
 発達に障害がある子が行事を嫌がるのは、わがままが原因ではありません。無理やりやらせると自閉症の傾向がある子の不安は、激しくなりパニックを起こす原因にもなります。
 障害をもつ子には、焦らず、ゆっくり時間をかけて、慣れさせることがたいせつなのです。
 (6終わり)

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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