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幼児の発達の症状の特徴20

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の20回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

5 我慢ができない
(続きです。)
<改善例>
 まず、家庭での例
・我慢できたら褒める
 いただきますの前に、食べずにいただきますを言ってから食べたら、我慢したことを褒めてあげます。遊びをやめて片付けできたら、我慢したことを褒めてあげます。
 我慢という概念が理解できない子どもたちには、ちょっとした我慢を繰り返し褒めてあげることで、我慢の習慣が身につくようになります。

 ・家族でルールのあるゲームをする
 ジャンケン、すごろく、トランプ、ボードゲーム
 家族でルールのある遊びをすることで、その子にもルールを守って遊ぶことの楽しさを教えましょう。難しいルールは簡単なルールに変更して、その子にも理解しやすいように工夫してゲームを楽しみましょう。親子で楽しみながらの学習が一番効果的です。

・日常生活で列に並ぶ
 スーパーのレジで列に並ぶ。電車やバスに乗る列に並ぶ。
 日常生活の中で、親子で列に並び順番を待つことで幼稚園での遊びでも順番を待つことを覚えさせます。
 親がやっていることを見ることで、その子も順番という習慣を身につけます。

 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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