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幼児の発達の症状の特徴18

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の18回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

5 我慢ができない
 我慢ができず、ルールが守れない。順番が待てない。発達障害児の特徴の一つです。
 直前に何回も注意されても、まったく我慢ができません。遊びのルールが守れません。お友達と並んでから順番に遊ぶことができません。順番が待てなくて、順番抜かしをします。
 幼稚園や保育園で集団生活を始めると、だんだんと我慢できるようになってきますが、発達障害児の子は、先生から何度注意されてもぜんぜん我慢ができません。
 本人もダメだとわかっているのですが、欲求を抑えきれません。注意された大人の様子をみながら、我慢できずに約束を破ることもあります。

 我慢できない兆候は、
 ・「いただきます。」の前に食べ始める
 ・先生の許可なく、外に遊びに行く
 ・座るように言われても、立ち歩く
 同じことを何度注意されても、まったく我慢ができません。

 遊びのルールが守れない兆候は、
 ・かくれんぼで見つかっても、出てこない
 ・鬼ごっこでタッチされても、鬼にならずに逃げまわる
 ・遊びのルールを無視して、自分勝手に自分だけが楽しいことをやり続ける
 みんなで仲良くおもちゃを使おうといわれているのに、言われた直後におもちゃを独り占めしてしまいます。

 順番が待てない兆候は、
 ・お友達と並んでから順番に遊ぶことができない
 ・順番が待てなくて、順番抜かしをする
 ・ブランコを順番ですることや滑り台を順番ですることなど順番で列に並んで待つことができない
 順番で遊ぶように言われても、その直後に順番を守らず勝手に遊んでしまいます。

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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