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幼児の発達の症状の特徴14

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の14回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

4 友達に乱暴する
 お友達を叩く、突き飛ばす。気に入らないことがあるとすぐに乱暴するのも発達障害児の特徴の一つです。コミュニケーション能力が弱いために、自分の欲求のことしか考えられないのです。

<友達に乱暴する 具体例>
 お友達を叩く、突き飛ばす、すぐに乱暴をしてしまう。
 ・自分が使いたい物を他の子が使っていた。
 ・自分の思い通りにならない。
 ・友達から注意された。
 3歳くらいまでの子は気に入らないことがあると、お友達を叩いたりして突き飛ばしたり、乱暴をして自分のしたいことをやろうとします。幼稚園くらいになると、そういたったことは少なくなって、年齢とともに感情を抑えられるようになってきます。
 発達障害の子は幼稚園や保育園で集団生活を始めても、気に入らないことがあるとお友達を叩いたり、突き飛ばしたり、乱暴なことをしてしまう特徴があります。同じお友達に何度も乱暴する場合もあります。暴力を注意されると、さらに乱暴することもあります。

<事例>
 うちの子はすぐ泣き出してしまい、乱暴する特徴はありませんでした。自分の感情を表現するのが苦手なのは同じだと思います。

 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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