幼児の発達の症状の特徴42
3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の12回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。
3 お友達と遊ばない
(続き)
<改善例>
他人に興味がなく独りで遊ぶ子は、まずはお友達の近くで遊ばせましょう。
公園などで、同世代の子どもが遊んでいる近くの同じ空間で遊ぶことで、ちょっとずつ他人に関心をもつ練習をします。兄弟がいる場合は、家庭で兄弟を同じ空間で遊ばせることが、人に関心をもたせる訓練になります。
子どもの遊びには段階があり、どんな子どもでも、
・独りで遊ぶ
・近くでお互いを意識しながら別々に遊ぶ
・一緒に同じ遊びをする
・順番に遊ぶ
・グループで遊ぶ
と、順を追って遊びを覚えていきます。
独りでの遊びを好む発達障害児には、次の段階の近くにいる友達を意識しながら、別々の遊びをさせることから始めましょう。
他人に興味がなく、独りで遊ぶ子にはまずはお友達の近くで遊ばせましょう。
お友達が嫌がる言葉を言ってしまう子には、使ってはいけない言葉を教えましょう。
バカ、デブ、うざいなど言われた相手が嫌がる言葉を教えて、使わないように注意をします。子どもだけではなく、家庭でも家族全員でその言葉を使わないようにしましょう。
衝動的に乱暴したり、相手が嫌がる言葉を言う子がいます。そんな場合には、親子で興奮を静める方法を決めましょう。
・トイレに行く
・水を飲む
・空を見上げる
カッとなったらどんな行動でもいいので、些細な行動をして一呼吸置くことで、衝動的にお友達の嫌がる行動をしない工夫をしてみましょう。
子どもが衝動的な行動をしそうだと感じたら、
「我慢しようね、ありがとう」
「トイレに行こうね」
興奮を抑える言葉を子どもにかけましょう。ここで厳しくするとますます子どもが興奮します。
優しい言葉をかけて、子どもをクールダウンさせましょう。
次回に続きます。