小学生の発達の症状の特徴16
3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の9回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。
2 かんしゃくが強い
(続きです)
<夜更かし>
親が夜更かししていると、ついつい寝る時間が遅くなってしまう子どもが多いようです。幼児期の子どもの体や脳の成長を考えれば、睡眠時間が足りていれば良いというものではなく、睡眠の時間帯が重要になってきます。
それは、成長ホルモンの分泌と大きな関りがあるからです。成長ホルモンは寝ている間にしか分泌されず、しかも就寝後2から3時間後に最も多く分泌されます。また、午後10時から午前2時にかけて最も多く分泌されるので、成長ホルモンを効果的に出すには、午後8時から10時くらいに寝るのが一番良いのです。
また、子どもがイライラしやすい、キレやすいという話をよく耳にしますが、これも睡眠の時間帯や睡眠不足の影響があるといわれています。
就寝時間が遅くなったり、不規則になってしまう理由の一つに、父親の帰宅によって、寝るタイミングを逸したり、また、父親と夜遅くまで遊んでしまうことがあるようです。
親子のふれあいはとてもたいせつなことですが、子どもの成長を考えると父親とのスキンシップは夜ではなく、朝にそういう時間がもてるようにしていきましょう。
さらに、夜更かしはテレビを観る時間が増加し運動不足になり、スナック菓子などのおやつの摂取が増えるので、肥満になりやすいともいわれています。(2かんしゃく終わり)
次回に続きます。