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幼児の発達の症状の特徴4

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の3回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

1 言葉が遅い

 前回の続きです。
<言葉が遅い、うまく話せない。改善方法の例>
1 ゆっくり、短い言葉で話しかける
 大人が話すスピードでは、幼児は言葉を理解できません。障害をもつ子には、特にゆっくり話かけるようにしましょう。
 また、単語を一つか二つ程度で話しかけてみましょう。長い文章を話しても、理解できないと思います。
2 絵カード、身振り、手振りと同時に話しかける
 話しかけるときに、同時に身振り手振りのジェスチャーをして、子どもが視覚的に言葉を理解できるようにしましょう。また、よく使う言葉には、絵カードを作って話しかける方法も効果があります。子どもに絵カードを見せながら、同時に言葉を話しかけます。
 ジェスチャーや絵カードと同時に言葉をかけることによって、その言葉を視覚的に理解できると学習効果が上がります。
 絵カードを使った言語の療育方法を「PECS・ぺクス」つまり、絵カード交換式コミュニケーションシステム と言います。
3 ちょっと変な会話でも、褒める
 ちょっとくらい変な喋り方でも、褒めてあげましょう。
 子どもが話すことを楽しいと感じることがたいせつです。
 正しい言葉を親が言い直してあげて、楽しみながら会話の訓練を続けましょう。
4 にっこり笑って話しかける
 子ども自身が会話を楽しいと感じるのが、学習効果をあげる一番の方法です。子どもに話しかけるときには、イライラせずにニッコリ笑って話しかけましょう。
 言葉は楽しい、そう感じられるように話しかけましょう。

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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