小学生の発達の症状の特徴35
各年齢段階における発達の症状の特徴を解説します。乳児についての2回目です。
誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。
1 笑わない
赤ちゃんが笑わないこと、これも発達障害児の特徴の一つです。
母親があやしても、喜んでいるのかよくわからない反応しかしない特徴があります。泣かない特徴と同じで、発達障害児は自分の気持ちを表情に出しません。
赤ちゃんは、手を叩いたり、バーって言ったり、母親が笑ったりすると、一緒に笑ったりします。発達障害児は、人に興味や関心がなく、表情が少ない特徴があり、ほとんど笑ってくれません。
笑わない特徴のある子でも、母親は乳児のちょっとした表情の変化を感じ取ることができるので、乳児が笑っているのかがわかります。そのため、子どものことを一番理解している母親が、この笑わない発達障害の特徴を見逃す場合があります。
2歳まで全然笑わない特徴の子も、年齢とともに笑えるようになり、3歳を過ぎたころから、ちょっとずつ笑えるようになってくる場合が多いようです。
<事例>
1 全く笑わないのではなく、笑うことが少なかったです。それでも、3歳を過ぎてからは、声を出してケラケラ笑えるようになってきました。
2 一人目がほとんど笑わないって感じたのは、二人目の子が生まれて、その子と比較してからです。二人目の子が赤ちゃんの時に、赤ちゃんってこんなに笑うんだってびっくりしました。笑わなかった一人目の子どもが心配になりました。
次回に続きます。