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吉田洋一プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です

新しい脳のネットワークをつくる

吉田洋一

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テーマ:運動による心身の発達

 なぜ、ケアがシナプスを増やすことなのでしょうか?それは、脳の神経回路に変化を与えられるからです。つまり、神経回路に変化を与えるとは、新しい脳のネットワークを形成するということです。
 神経発達症(発達障害)は、脳の機能障害です。つまり、脳の情報の伝達がうまくいかなくなり、興奮と抑制のアンバランスが派生しているのです。主な原因としては、胎児期に神経系回路の発達が正常に働かなかったこと、つまり脳の発達期にシナプスの可塑性がうまく働かなかったことが考えられます。
 この現状の機能障害を起こしている神経細胞(ニューロン)のシナプス以外のシナプスを増やすのです。これがケアになります。
 このケアは一度ではできません。失敗を繰り返しながら学習します。そして学習から修正しながらエラーを減らしていきます。失敗する過程がとても重要で、そうした経験によって脳のはたらきを変えることができるのです。これがシナプスの可塑性です。
 訪問の保護者の皆さまへ、もう一度「脳を育てる」からこの「新しい脳のネットワークをつくる」をご確認ください。かけがいのないわが子のケアは皆様に委ねられます。結果ではなく経過をたいせつにしましょう。次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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