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吉田洋一プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です

診断について④

吉田洋一

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テーマ:発達障害とは

 前述③の「行動のあり方」とは、あくまで外側からみての話で、本人の内側からみれば「体験のあり方」です。私たちは他人の体験を直接にはとらえられず、その人の「行動(ふるまいや言葉)」を介して間接的に推測するほかありません。そのような推測に頼っている(頼るしかない)のが、現在の精神医学診断なのです。
 ICDやDSMは英文です。両者は「精神疾患mental disease」の分類ではなく「精神障害mental disorder」の分類です。disorderの語には、原義的には「異常」「病的」の意味なく、「通常的(ordinal)な秩序からずれた状態」を意味するだけのものです。なぜdiseaseではなく、disorderなのかといえば、ICDやDSMは病巣・病因・病理の同一性に基づく分類ではないため、近代医学的な意味での「疾患」diseaseの診断分類とはいえないからです。
 日本では、ICD-10やDSM-5では、disorderを「障害」と訳しています。①で解説しましたようにICD-11が日本で承認されれば「障害」ではなく、「症」と訳されるのではないかと思われます。


※参考文献 子どものための精神医学 滝川一廣著

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専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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