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吉田洋一プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です

育てる側のむずかしさ

吉田洋一

吉田洋一

テーマ:子育てをめぐる問題

 <親や支援者はどうかかわるのか>

 発達障害とは、いうなれば子どもの側の育つ困難のあらわれです。ここからは養育者(親)の側の子どもを育てる困難、子育てのむずかしさから生じる失調について考えていきます。
 子育ては必ずしも容易(たやす)いわざではありません。子育ては深い歓びや楽しみを人生にもたらす営みであり、それゆえに私たちにはこの必ずしも容易くない営みを、人生のかけがえのないものにするのです。
 何よりも子ども自身が育つ力をもっています。子どもが育つには養育者をはじめ、周りの大人からの不断のかかわりが必要ですが、それは大人が意識的・意図的にはたらきかけるというよりも、子どもから必要なはたらきかけを(多くの場合は楽しみとともに)知らず知らず引き出されているのです。子どもがもつ「育つ力」とは、育て手側からそれを「引き出す力」といえるかもしれません。
 それゆえ、ふと気がつけばいつの間にか眩しく成長したわが子の姿に驚く瞬間を親は見るのです。
 発達のおくれをもち、この「育つ力」の弱い子の親になることもあります。けれども、その子どもたちがおくれを抱えながら、何とか育っていこう、よく生きようと努める姿をすでに述べました。その子どもと努力を相たずさえて生きることは、そうでない子を育てるのと違わないかけがえのないものになります。

参考文献 子どものための精神医学 滝川一廣著

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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