ITを駆使したサービスで若き起業家や経営者を勝利に導く（2/3）

監査法人時代で得た経験から企業の事業運営の効率化についてアドバイス

　実は東京・荻窪の出身の野村さん。幼い頃から三国志が好きで、諸葛亮孔明に憧れていたため、「軍師や参謀のように誰かのサポートをする仕事がしたかった」と話します。慶応大学商学部へ進んだことをきっかけに、会計のプロとなって経営者を支えていくことを決心し、晴れて公認会計士となりました。

　その後、日本の四大監査法人の一つに入り、自動車メーカーや食品会社など、名だたる大企業の会計監査に携わります。中には売上1兆円規模の会社もあったそう。日々、決算書をチェックし、膨大な資料を集めて精査を重ねたおかげで、「企業がどういった仕組みを作れば効率的でミスが起こりにくい体制になるのかが分かりました」と野村さん。これらの経験がいまの仕事に生きていると思いをこめます。

　これら監査法人の仕事はやりがいがあったものの、基本的には顔が見えない株主のための仕事。「もっとお客さまが喜んでくれる仕事をして、じかに笑顔を見たい」と思うようになった野村さん。結婚を機に金沢へ移住し、税理士である妻の祖父が営んでいた同事務所を引き継ぎ、代表に就任しました。

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