ストレスを強く感じている中学生は、約3倍睡眠不足も感じている
2022.9.26 金沢大学・千葉大学・長崎大学の3学共同で学位をいただきました。
何を研究していたのかと言うと、若年者の糖尿病予防に関する生活習慣の研究です。
地元で25年ほど学校薬剤師をしています。
小中学生の生活習慣が気掛かりで、2009年から中学生を対象に生活習慣改善アンケートをしていました。
2012年6月に出版をした後、
薬局店頭に地元の20歳代後半と30歳代前半の若者が2人、立て続けに生活習慣の指導を求めて来店しました。
聞くと、視力低下が原因で糖尿病が判明し、糖尿病性の白内障の手術をして来たと言います。
調べると、若い年齢ほど、糖尿病の合併症の進行が早く
早いと発見から半年で糖尿病性の白内障の手術をすることになると言います。
糖尿病は、血液検査をしないと自覚しにくい病気です。
それでも、20歳の成人式の時点で測定すれば気が付くことです。
そこで、成人式に糖尿病検査を実施し、中学生の時にとったアンケート調査結果から、成人時の糖代謝異常に影響を与える中学生時の生活習慣をあぶりだしたのでした。
結果は、海外の学術誌に掲載され、今回の学位授与につながりました。
今からはこれらの情報も発信して、お役に立てていただこうと思います。
Kasahara, T., Tsujiguchi, H., Takeshita, Y. et al. A retrospective cohort study on the association between poor sleep quality in junior high school students and high hemoglobin A1c level in early adults with higher body mass index values. BMC Endocr Disord 22, 40 (2022). https://doi.org/10.1186/s12902-022-00951-6