糖尿病のあなたは、食事の減量が必要なタイプですか?

笠原友子

笠原友子

テーマ:糖尿病原因

 増えていく薬の種類も気がかりです。
合併症もそうですが、新しい症状が出ると職種の違いで解釈が変わると言われています。

「医師は新たな病気を疑い薬を処方するが、薬剤師は薬の副作用を疑う」

できれば薬をのまないか、より少ない薬で改善していただきたいものです。

 糖尿病は、肥満した人の病気だと思われがちです。私もはじめはそう思って、まず肥満解消に取り組みました。でも、すぐに壁に当たりました。
糖尿病改善のために肥満解消したいと来店される患者の半数が、「ふつう」から「痩せ」型体型の人だったのです。病気を発症した時には太っていたのかも知れませんが。

医師の文献を探してみても、傾向は同じでした。このような状況では、体重の減量を指導するわけにもいきません。痩せ過ぎは、かえってリスクを上げてしまいます。

そこで糖尿病患者さんを、現時点で食事の減量を指導する人(①)と、指導しない人(②)との2つの群に分けてみました。

 ①のカロリーとり過ぎの方ですと、食べる量を少なくして、まず肥満解消することが大切です。「病は口から」のタイプの方で、食べ方の改善や肥満解消で病状も改善しやすいのです。
 しかし、②のカロリーの消費力不足の方には、困ってしまいました。消費力を改善させてあげたいのですが、痩せた方は、食事の減量で身体に入る栄養素が不足すると、さらに代謝が落ちて悪化する可能性があります。

どのように指導したらよいか、模索しているうちに、驚く論文に出合いました。
糖尿病の、栄養による改善の可能性を国の機関で15年以上前から言っているのです。
(続きは、次回に)

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笠原友子
専門家

笠原友子(薬剤師)

笠原健招堂薬局(有限会社笠原)

漢方の選薬用質問と血液検査結果から微量栄養素の不足や日常の生活習慣をチェックし、微量栄養素補給と漢方薬の選薬だけでなく生活指導で糖尿病をはじめとする生活習慣病に対応し、特定保健指導までできるのが強み。

笠原友子プロは北陸放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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