相談薬局と言う薬局形態をご存知ですか?
年々、時間の経つのが早くなります。
先日H28年2月11日に、北陸大学薬学部卒業生の会で、他の大学の卒業生も含めて70人ほどに講演させていただき、初めての体験をしてきました。
レジメなしで、延長して90分以上、代謝の話をして来ました。
こんなにめんどくさい話を配布資料無しで話すのは初めてだったのです。
が、ほぼ誰も寝ませんでした。
レジメなしが良かったのかどうなのか、
「目からウロコが落ちる話だった」(←これは結構言われます)
「糖尿病患者の生活が変容できるとは思ってもいなかった!」(←2型糖尿病は生活習慣病です)
と感激していただきました。(私は皆さんが寝なかったことに感激していましたが・・)
当日のタイトルが、拙著の本のタイトルから
「糖尿病は栄養をとれば健康に戻る~まちかどの薬局(薬剤師)にできること」でした。
糖尿病と栄養素の話を中心にするのですが、代謝と言うと学生達が嫌いな授業の一番手です。
今も語り草になる位、集まった卒業生たちも学生時代に嫌いでした。
当日は、聞くのがめんどくさくなったら「もう止め!」って言うと司会者から宣言されていました。
主催担当者が司会も兼任していて、すっごく生理学が嫌いだったのは知っていましたが「レジメもいらん!」と言ったのには驚きました。
内心、配布資料も何も無しでどうやって聴衆を寝かさずに最後まで終えられるか心配で、さすがにA4プリントに、タイトルだけ書いたのを持参して配ってもらいました。(ほとんど真っ白な紙でした。。)
話しは「栄養素と糖尿病の話」の前後に、法改正に至るまでの経緯や意味するものを話しました。
2014年から始まった「検体測定室の意義」、この4月からの「かかりつけ薬剤師」や「健康サポート薬局」につながる話と、代謝と栄養素の話しやインスリン、糖尿病、生活との関わりの話しです。
糖尿病関連の話を丁寧に話した結果時間延長となったわけですが、学生時代の授業がここで役に立った!と皆さんにおっしゃって戴いて、生理学毛利先生の御恩に報いることが出来たかも知れません。
講演後の懇親会では、しばしば「糖尿病患者の生活が変わることもあるんですね」とご挨拶されました。
腹に落ちない事は変えられないでしょうが、腹に落ちれば少しずつ変わるもののようで、うちの薬局患者は「日々の一声運動」で変わって行っていますし、薬も減り、血液検査結果も改善しています。
現に卒業生たちには、「嫌いだった生理学の講演を最後まで眠らずに聞いたでしょ!」と言うと納得していただけました。
北陸大学の学長兼理事長も同席だった懇親会の席上で、企業や大学関連の講演依頼が相次ぎましたから、どうやらお役に立てたようです。
薬剤師もまだまだ地域の中で役に立って行く場所がありそうです。
大変ですが、今後が楽しみです。