思わぬところで読者に遭遇して、お礼を言われました。
糖尿病は自覚のない病気ですから、定期的に体調チェックが必要ですが、それも病院に行って検査しないと分かりません。
少しでも早く気付いて戴きたいので、当店では薬局店頭に検体測定室を開設して、血液検査を実施しています。
血糖コントロールはダイエットと同じで、血糖値を下げて50%、維持して50%です。
正常範囲に下がった血糖値を維持する事が肝要です。
なぜそんなにも早く気付いて欲しいかと言うと・・
合併症が、命にかかわる危急のものだからです。
糖尿病の合併症は、三大合併症が有名ですが、実は三大合併症には“急性の合併症”と”慢性の合併症”があります。
“慢性の合併症”は有名で、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症を指していて、三大合併症を予防しようと言う話は良く出てきます。
これらの合併症は、細血管障害と言って細かい血管に徐々に起きる血管障害なので、生活改善によって予防できるから、よく話題にされるのです。
気づかないうちに、足元の砂を波がさらうように、危険が迫ってくるのも特徴です。
気づいた時には手遅れで、足の切断や視力を奪われる事になります。
一方“急性の合併症”は、大変重要な割に忘れられがちです。
大血管障害と言って、脳卒中(脳出血・脳梗塞)、心筋梗塞を言います。
命と予後の人生を左右しかねない危急の合併症で、大まかに言って1/3が命を落とし、1/3が介護を要する身となり、1/3が薬代が大変高くなると言われて来ました。
医療が発達して来て助かる命は増えましたが、危険な事に変わりはありません。
高血糖である今すぐから、対策を取っていただきたいものです。
笠原健招堂薬局では、薬局店頭でHbA1cや血糖測定を実施しているだけでなく、各種血糖測定器もお取り扱いしています。