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梅原郁夫

日本の伝統の技と現代の科学を融合させる建築士

梅原郁夫(うめはらいくお)

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コラム

建物と地震について

2013年6月10日

最近、よく「この建物は震度7でも大丈夫ですか?」とか「震度いくつまで持ちこたえることができますか?」といったご質問を受けることがあります。
私としては「一概には言えません」としか答えられません。

その理由は・・・
「震度」とは、その地域の最大の「揺れの大きさ」で、伝播してきた「揺れの周期」を加味したものではないからです。
ちなみに、現在の建築基準法では、「横揺れ」(S波)しか考慮されていませんので、活断層における地震による上下する地震波(いわゆる直下型地震)は考慮していません。

「今回の揺れは長かった」などと言ったりしますが、これが「周期」です。
「波」の最大の高さが「震度」で、周期は、その波と波の間隔をいいます。
建物にはその高さや建物面積の規模により、それぞれ固有の「周期」があります。
地震の周期と、この建物の固有周期が同調すると「共振現象」を引き起こして建物は崩壊します。
というわけで・・・
一概には「大丈夫」とは言えないのです。

ただし、建物の構造材に腐食や欠陥が見られる場合や地盤強度に問題がある場合は論外です。

気象庁では、「震度6弱」から傾いたり倒壊する木造住宅が発生するとしていますが・・・
東北地方太平洋沖地震(3・11の東日本大震災)では、私の住んでいる日立市は「震度6強」でしたが、築年数にかかわらず倒壊した建物は殆どありませんでした。
これは、地震波の周期が「短周期」だった為だと言われています。
つまり、「共振現象」が発生するかどうかが問題で、震度7でも倒壊しない場合もあるし、震度5でも倒壊する場合があるということです。

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