「歯科用CTで安全にインプラント」の落とし穴<インプラント・口腔外科/茨城県 つくば・土浦>
1.ヨーロッパ製のインプラントの方が安全?
インプラントでメジャーな海外メーカーと言えば、ブローネマルク(ノーベルバイオケア)、ストローマン(ITI)、3I(スリーアイ)、などですが、これらのインプラントは工業製品として品質も良く、使用している歯科医師が多いこと、そのため症例実績も豊富で、論文などのデータが揃っていることは間違いありません。まあ、車に例えて言えば「ベンツ」とか「BMW」に相当するのでしょう。当然のことながら、海外ブランドだから良い点ばかり・・・というわけでありません。使用する医療者側の問題点として、
・必要とされる専用の手術器具や備品が多く、在庫を多く必要とする管理の問題。
・使う道具が多い<手術中の手数が多い<熟練を要する、あるいはヒューマンエラーが起きやすい。
・備品を多く必要とする=コストがかかる=治療費の設定金額が高くなる。
・日本での販売代理店が撤退したら、メンテナンスやトラブル時に必要な備品の調達が困難になるかも・・
これらの懸念もあります。また、メーカーによっては、
・海外製品の中には粗悪品や有名メーカーのコピー製品や偽物も多い(未確認情報)
・個人輸入などの形で国内に入ってきて、医療機材として厚労省の認可を得ていないものある。
などの倫理的、法的な問題点も考えられるのです。
「歯科用CTで安全にインプラント」の落とし穴
2.国産インプラントの長所
一方で国産インプラントの中には、POIインプラント(日本メディカルマテリアル社)や、AQBインプラント(アドバンス社)など、20年以上の販売実績があり、いずれも国内では2000箇所以上の医療機関に導入され、広いシェアを誇る製品もあります。何と言っても欧米人のあごに合わせて作られている海外製品と異なり、日本人の顎骨のサイズに合った豊富なラインナップが特徴です。また、made in Japan ですから、日本車と同じく工業製品としてのクオリティが高いこと、操作性(手術し易さ)が良いこと、メーカーの対応が行き届いていることも安心材料です。
ブリッジとインプラントの比較 ブリッジはホントに安全?
私は13年前にストローマン(ITI)インプラントからインプラント治療を初め、勤務医時代にAQB、POIも使用しましたが、いずれのインプラントもそれぞれ優れた特徴があり、良いインプラントではありますが、現在はシンプルな治療システムであるAQBインプラントを気にいって使用しています。AQBについては別の機会に詳しくご説明いたしますが、最大の理由は骨との結合が早く、治療期間を短縮できる=患者さんの負担を軽減できるからです。患者さんも本音では手術が短時間すむこと、できるだけ費用を抑えること、なるべく治療期間が短く済むことなどを希望されているはずですから、国産インプラントの優位性をご理解いただき安心して治療を受けていただきたいと思います。
インプラント手術は痛い?痛みの度合いはどれくらい?
歯科・口腔外科/茨城県のインプラント専門医
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