<専門医が解説>インプラント手術は痛い?痛みの度合いはどれくらい?[インプラント歯科]
1.患者さんからのインプラントに関する様々な疑問、不安...
この20年ほどで普及して、今ではどこの歯科医院でもインプラント治療が受けられるようになりました。歯を失った場合に余程の事情がなければ、今どき入れ歯を選択される方はおられないと思います。
ただ、雑誌やインターネット上では様々な情報が錯綜して、患者さんには分かりにくくなっているようでして、
「高額なインプラント治療…どこからどこまでがいくらなのか?」
「費用をかけても本当に長持ちするのだろうか?」
「どこのクリニック(先生)を選べば良いのか?」
「手術のリスク(安全性)や術後の痛みが心配だ・・・。」
など、多くの患者さんの疑問や不安の声を耳にするようになりました。
治療を受けたいと考えていても、良くも悪くも情報が有り過ぎて悩んでいる方がたくさんいらっしゃいまし、患者さんによってはインプラント治療を受けたものの、トラブルが出て困っている方もいらっしゃいます。インプラント治療に携わるものとしては大変残念に思う次第です。
果たしてインプラントの事故は多いのか?学会が調べた事故件数はコチラ↓
3年間で421件のインプラント事故・・・これって多いの?
しかし、インプラントは入れ歯に比べて多くの利点を持つ優れた治療法です。盲目的にその効果を信用するのは危険ですし、手術が必要な治療である以上は、「絶対に成功する」とか、「誰でも大丈夫」というものではありません。私自身の2010年までの治療成績も成功率は97.9%(手術後2年経過して違和感や不快症状などの支障なく使用できいるものを成功とした場合)で、残念ながら100%ではありませんが、大きな事故もなく、「インプラントにして本当に良かった…」と多くの患者さんの喜びの声を耳にしてきたことも事実なのです。
2.入れ歯やブリッジは安全だから良いもの?
「インプラントは危険な治療で、安全な入れ歯にするべき!」という見解もございますが、入れ歯の違和感・異物感・不快感は相当なものですし、「ちゃんと噛めない」、「年寄りっぽく見える」、「臭いが気になる…」など多くの悩みの声を聞きます・・・また、入れ歯も無害ではありませんので、インプラント全否定論もちがうのではないかと思います。
入れ歯は患者さんに我慢を強いる治療です。微調整を繰り返し、皆さんなんとか自分なりに使いこなしているのです。義足で全力疾走できないと同じで、何でも噛める入れ歯なんてありえません。
また、入れ歯もインプラントも敬遠する患者さんは、必然的にブリッジを選択することになりますが、ブリッジは装着した直後はいいのですが、問題は清掃性の悪さと支えている歯への負担です。ブリッジの周囲をちゃんと清掃出来ている患者さんまずいません。よほど几帳面な方だけだろうと思います。歯が繋がっていますから歯の間が磨きにくく、ブリッジを中心に歯周病が悪化してしまっている患者さんをほぼ毎日見かけます。
安易にブリッジは勧められない・・・ブリッジの危険性についてはコチラ↓
ブリッジとインプラントの比較 ブリッジはホントに安全?
結果としてブリッジは長持ちしないだけでなく、歯の寿命を縮めてしまう・・・そんな重大な欠点があるんです。
その点インプラントは人工物には違いないのですが、自然に近い噛み心地が得られ、残っている他の歯にも負担をかけないため、ほとんどの患者さんからご満足いただいております。
3.大切なのは・・・
最終的に満足のいく結果を得るためには、インプラント治療を受ける前にその特性、適否や限界を理解したうえで、納得して治療を受けるということです。また、誠意と責任を持って治療に受け持ってくれる歯科医師を選ぶことが大切だと思います。次回は「良い歯科クリニック・良い歯科医師の選び方」についてふれたいと思いますが、治療の成功には何よりも患者さん自身の協力が不可欠であり、治療を受ける前に知っておいていただくことがたくさんあるのです。
インプラントの前に誠実な歯科医師の選び方はコチラ↓
インプラント治療の歯医者の選び方 ~激安にご用心~
つくば・土浦の歯科・口腔外科/インプラント治療の専門医
つくばオーラルケアクリニック https://www.tsukuba-occ.com/hp/
facebookページ https://www.facebook.com/tsukuba.occ/