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風邪をひいたとき、おすすめの食べ物

やくさひろ

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テーマ:鍼灸院の活用方法

東洋医学では、風邪をひいた時には身体の中のエネルギーが乱れていると考えられます。

ストレスや過労、不規則な生活や不健康な食事などがそれらの要因。
エネルギーが乱れると身体の防御機能や代謝が低下し、免疫力が弱まります。その結果、風邪などの諸症状として不調が現れるのです。

“身体の中のエネルギー”とは、気や血液などのこと。
これらの流れを整えて免疫力を高めることが、風邪から回復する方法です。

エネルギーが乱れる原因として、東洋医学には『寒邪』『湿邪』という考えがあります。
寒邪は、寒い気候や冷たい環境、冷たい食べ物や飲み物を多量に摂取することによって体内に入り込む邪気のこと。
湿邪は、湿度の高い環境や湿った場所に長時間いることや、生の食品や冷たい飲み物を摂取しすぎること。また、消化不良が続くことなどで影響を受ける邪気のことです。

これらの邪気を追い払い、身体を温める効果を持つオススメの食べ物が「生姜」。生姜には、抗酸化作用や抗炎症作用があるジンゲロールやショウガオールといった成分が含まれています。

生姜の抗炎症作用には、関節炎や筋肉痛などの痛みや腫れを緩和する効果があります。そのため風邪で身体の節々が痛むような時に効果を発揮してくれるでしょう。また生姜の特徴としてよく知られている“身体を温める効果”は、感冒時の寒気対策に役立ちます。
加えて免疫機能を活性化させる作用があるため、風邪や感染症に対する抵抗力を高めて免疫力をサポートしてくれます。

食欲がない風邪のときでも、手軽に生姜の栄養を摂れるのが「生姜湯」。生姜を薄くスライスし、水と一緒に煮出して作るお茶です。
生姜の風味がしっかりと感じられ、じんわりと体を温めてくれます。蜂蜜を加え、好みの甘さに調整してもOK。
レモンの搾り汁を入れると、レモンのビタミンCが風邪の症状緩和に役立つでしょう。

生姜には吐き気や嘔吐を抑える効果もあるので、まずは生姜湯を飲んで体調を落ち着かせると良いでしょう。
休んでいるうちに、だんだんと栄養のある食事を摂れるようになるはずです。

病み上がりには生姜を取り入れたお粥もオススメ。お粥を炊く際に生姜を一緒に煮込むと、生姜の風味がお粥全体に広がります。
お粥が炊き上がった後に生姜をすりおろして加える方法もあり、この場合は生姜の風味がより生き生きと感じられます。
体調に合わせて適量の生姜を上手く取り入れ、早く風邪を治したいですね。

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やくさひろ
専門家

やくさひろ(鍼灸師)

一般社団法人ヘルス&クラッシー

健康を土台に美が成り立つという東洋医学の考えを重視。鍼灸で体の内側に働きかけて、全身のバランスを整え、肌質改善を導く施術に力を入れています。オリジナルのスキンケアブランドを用いたサロンの運営も。

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