この時期、自律神経の乱れ(イライラ・不安感・倦怠感)を感じる方へ
鍼灸師の八色ひろ(やくさひろ)です。
高齢者に必要なのは、健康維持や免疫力向上に関わる栄養素を持つ食材。
高齢になると病気や身体機能低下のリスクが高まるため、予防的なケアが重要です。東洋医学の視点から生活習慣や食事の調整をすることで、健康な身体作りのサポートになります。
東洋医学は、個人の体質や状態に基づいたアプローチを重視しています。
高齢者は個々の身体的特徴や症状が異なるため、それぞれの体調や健康状態に注意することが重要。個人に合った食材を、適切な量と適切な調理方法で、バランスのとれた食事に取り入れてください。
一般的に高齢者がかかりやすい病気としては、骨粗鬆症、高血圧、糖尿病などがあります。
高齢者にとって、骨密度の低下や骨の弱化は身近な問題。
このような場合、カルシウムやビタミンDを摂取しましょう。
ゴマやアーモンド、鯖や鮭などの魚介類、昆布やわかめなどの海藻がオススメです。
また高齢者の多くは、高血圧に悩まされます。
血圧調整や血液循環を促す食材が重要になるため、ニンニクや玉ねぎ、山芋、キウイフルーツなどが手助けになるでしょう。
糖尿病を抱えている高齢者も多くいます。糖尿病では血糖値の調整が必要なため、食事中の糖分摂取を制限する必要があります。東洋医学では山芋や納豆、キノコ類が血糖値の安定に役立つとされています。
臓器の調和を促すことも、高齢者にとって大事になってきます。五臓(心・肺・脾・肝・腎)を調和させるためには、五味(甘い・辛い・苦い・酸っぱい・塩辛い)のバランスを考えた食事を意識することです。五臓に影響する食材には、以下のようなものがあります。
心臓には麦や小豆、豚肉や穀物などビタミンB1を含む食材。肺には白ごまや白きくらげなどの白い食材。脾臓には栗や蜂蜜などの甘い食材が影響を及ぼし、肝臓にはレモンや黒酢など酸っぱい食材が影響します。また腎臓は昆布、しじみ、しいたけなど、塩気のある食材と関係があります。個別のニーズに合わせ、五味を踏まえたアプローチをしましょう。
体力の低下と共に心のバランスも乱れやすく、ストレスによる健康問題も起こりやすい高齢者。東洋医学では心身の調和を追求し、総合的な面から健康な老後をサポートします。
普段の水分補給として取り入れている方も多い緑茶は、ストレス緩和に役立ちます。緑茶にはリラックス効果や抗ストレス作用があり、カフェインの含有量が少なく身体に優しい食材です。
友人とのおしゃべりの時間にお茶を取り入れれば、会話との相乗効果でより良いストレス発散効果が期待できるでしょう。
その際、ナッツをお茶受けにするのがオススメ。ナッツなどに含まれるオメガ-3脂肪酸は、脳の健康やストレス管理に役立ちます。