万年冷え性におすすめの食べ物とその理由
鍼灸師の八色ひろ(やくさひろ)です。
東洋医学において、冬は陰性の季節。
『水』のエネルギーが強い、陰の時期とされています。
陰性のエネルギーは身体の内部に向かい、静的な状態を表します。このため冬は身体の内部に栄養を蓄え、免疫力を高めて身体を温めるためのエネルギーを補うことが重要になります。
冬に関連する臓器は腎臓と膀胱。腎臓は生殖、生長、発育に関わる臓器。膀胱は腎臓の仲間であり、不要物を排泄する重要な役割を担っています。
そのため冬は、腎臓や膀胱を温める以下の3つの食材を積極的に取り入れ、機能を強化することを意識しましょう。
①大根
冬の食事メニューには欠かせない食材の一つである大根。消化を助け、胃腸の不調を改善する効果があるとされています。
大根の整腸作用は主に、食物繊維が関係しています。
特に水溶性食物繊維の一種であるペクチンは、腸内で水を吸収して膨らむことで、腸内の便のかさを増やして便通を促進する効果があります。
また大根には消化酵素を促進するアミラーゼやリパーゼ、食欲を刺激するチロシンなども含まれています。そのため腸内環境を整えてくれるのです。
おでんや煮物、漬物などに使われることが多く、生ではシャキシャキとした食感が特徴。ビタミンCも豊富なため、風邪の予防や疲労回復にも役立ちます。
②カブ
大根に似た食感で、さっぱりとした味わいが特徴の冬の野菜。サラダやピクルスにしたり、煮物や炒め物にして美味しくいただけます。葉っぱの部分も栄養豊富で、おひたしや煮物などに利用できます。
カブは食物繊維やビタミンC、カリウム、カルシウムなどが豊富。免疫力の向上や骨の健康に役立ちます。食物繊維は腸内環境を整えて便通を促進する作用があるため、便秘改善にも繋がります。
③白菜
冬から春にかけてが旬の白菜は、日本の冬の定番野菜の一つ。スープや煮物、鍋物、サラダなど、多くの料理に使われます。
白菜は低カロリーで、食物繊維やビタミンC、カルシウムなどが豊富な健康野菜。血行の促進や美肌効果などが期待できます。調理方法によって風味や食感も変わるため、煮込んだり、生で食べたり、炒めたりと、様々な料理に使える万能食材と言えます。
冬の鍋料理には欠かせない食材ですが、他に支持されている食べ方としては「キムチ」があります。白菜を調味料と一緒に漬け込んで作る発酵食品であるキムチには、腸内環境を整える効果があります。
鍋料理やキムチには身体を温める効果があるため、冬には特にオススメだと言えるでしょう。