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古家でキュウリ

坂部智子

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テーマ:日々ねた

先週、暑いあついと騒いだ今事務所がある古家。
西向きの窓の外側には、前の住人サンが残してくれた頑丈な支柱に張ったネットがある。
雨後、なんかのツルが伸びてきて巻き付き、みるみる混みあってきた。
5月頭にそこにキュウリを植えていたのだ。
例年キュウリはナスやトマトなどほかの夏野菜と一緒に畑に植えている。
(近所で25年前から父が借りていた畑。父亡き後も細々と続けてもう5年・・・)
けれど、週末のどっちか一日しか活動していない畑部なので、あらゆることは自然に任せているのだけれど、キュウリだけはあっという間にオバケサイズに成長してしまう。
巨大なキュウリを炒めたりすりおろしたりと消費方法に毎年頭を悩ませていたのだ。
そこで、少なくとも畑よりはたびたび訪れる事務所(古家)なので、ちょうどいいネットもあることだし・・・と植えさせてもらった。とりあえず苗3本。

今までになく手厚く見守っているのに順調に育っているとは言いがたい。
毛虫の被害を受けたのだ。
2年ほど空き家だったので、家の周りは草木があふれ虫たちの野生の王国。
春先から毛虫が大量発生しだし、行くたびに毛虫取りに追われた。
いくら採ってもヤツらは夜行性らしく、次行くとかじられた痕とかじり中の毛虫だらけ。
1本の苗は先っちょを噛みちぎられ、横から出た芽もかじられ丸坊主・・・
まだかろうじて生きているので、経過観察中。
残り2本も、日当たり、水やりは申し分ないのに成長は遅かった。
ようやく今日、各1コ黄色の花がついているのを見つけた。
やれやれ・・・と思ったら、侵略者のツルのほうがずっと上まで伸びているのだ。
どうやら琉球朝顔らしい。
朝顔をのけようかとも思うが、実際キュウリは茂る期間も短いし、あの暑くてあつくて強烈に西日の入る窓外に豊かなグリーンカーテンができれば・・・との希望?が勝った。

これから当分、キュウリと琉球朝顔の共存のために、またしっかり見守らねば。
せっかくやっと毛虫が治まってきたのになぁ・・・

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