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母が入院した

坂部智子

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テーマ:母の介護

母が入院した。
昨日。
誤嚥性肺炎と痙攣がひどいからということで、ICUにいます。
本人はあまり変わらず、きげんよくしてるけど。

おとつい、急に8度5分ほど熱が出て、と、いつも居る小規模多機能施設から連絡があった…のがはじまり。
食事は普通に食べてるとのことなので、まあ念のためにと、夕方近所のいつもの診療所に車いすで連れて行った。
採血して、聴診器当てて、でもまあすぐには何からの熱かはわからんけど、座薬と点滴してもらって、熱も下がり落ち着いた。
で、昨日の昼間に、熱は7度台だけど、痙攣がひどくて、昼食はほとんど食べれていないと連絡あり。
木曜で午後診休みのため主治医には連絡つかず。
けっきょく施設から救急搬送で、入院となりました。

誤嚥性肺炎の説明と、アルツハイマー認知症による脳の萎縮がそうとう進んでいると告げられた。
そして、口からモノがまた食べられるようにならなかったらどうするか?ときかれた。

今は誰にでもきくことらしい。後からは、そうきいた。

でも、それは、胃ろうなどを選択しなければ、すなわち延命措置をしないということで、時間の経過により命は終わるということ。

わかっている。
認知症の経過として、知っている。
認知症の家族を介護してきた友人からの相談にものったりしてきた。
わかっている。

それでも、昨日まで、きげんよくご飯を食べて、車いすで坂道下る時に空を見上げて笑っていた母なのだ。
今現在、ちょっと口から食べられないという事が、そんなすぐに、生命の幕引きにつなげられない。

くいしんぼうの母なので、ICUのベッドの上でも、ちょっと口の周りに触れると、すぐに食べたい口の動きをするのだ。(いつもの「おいしいくち」)

もちろんまだわからない。
ケアマネさんは、「蓄え(皮下脂肪)がたくさんあるから、(ちょっとたべられなくてもまた回復するから)大丈夫や」と言ってくださった。

医者には根拠が無ければ言えないセリフなんやろな。
わかる。
でも、気休めでも、今欲しいのはこっち。

ホントに、あんがいケロッと退院して、またバクバク食べてるような気もするのだ。

いろんなケースがあるから、最悪のことを想定することは必要。

落ち着いて、冷静に、ちゃんと考える。
わかっている。
今のこの現実に、ちゃんと向き合う。

頭の中では、何度も何度もこんな日がいつか来ることもシュミレーション済みやったけど、現実とは違うのだ。

あんな風に父を亡くしたので、母は家で…とは決めていた。

今の状況と、その最後の場面が、どうやってつながるのかが、まだわからない…



長くこのコラムで母のことを書いてきているので、ここはしっかりと状況、自分の心の動きも、書いていこうと思います。
書くことによる、完了と浄化⁇
なによりも、
モノゴトを冷静にとらえるために。

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