兄妹
久しぶりに本を買った。
文字を読むと、頭が働く。心が動く。
感じたことを文章にする。
そこから、自分も動き出す。
グズグズな私には必用な、スイッチを入れるための“儀式”かな。
しばらくずっと遠ざかっていた。
体調の悪さ、母のことやいろいろを言い訳にして。
そうしていると、いろんなことに鈍くなる。わかっているのに・・・
起業準備段階から入っているこの事務所が、
今、なんだか落ち着かないことになっているのだ。
個人の事情ではなく、行政もからんだ再開発だかなんだかで。
個人の事情ではないので、任せていた。
仕方がないとおもい、流れに浮かんでいた。
その結果、引き起こされる不都合に、今になって困っているのだ。
まず出てくるのは、不平不満だ。
このことを引き起こしていると思われる他者に対して。
でも、文句を言い合うこと自体も、居心地が悪いのだ。
そんなコトをしたいのではない・・・
で、本屋さんに向かった。
ほぼ直観プラスさっとの立ち読みで選んだのは、
「街場の共同体論」(内田樹著)
こういう時に本を選ぶセンスだけは、なかなか冴えていると思う。(←自画自賛)
一気に読んだ。
今の日本の住みにくさを作りだすことに加担してきたという思いから、
「先人たちへの借り」を返す→「負債を返す」コトを社会の片隅でコツコツとやっていく・・・
とあった。
鈍くてはいけなかった。
落ち着かない、この居心地の悪さを作りだすことに加担してきたのだ。
だから、それを補正する義務がある。そういう認識で取り組む。
絶望的ではあっても、どこか楽観的に、自分がやればいいんだと思えるコト。
仕事も、暮らしも、なんでもがそうなのだ。
スイッチが、入った。