隣が火事
本日訪問のAさん(99歳女性 要支援2、娘さんと二人暮らし)、
モニタリング委託を受けた当初から訪問させていただいているので、
かれこれ5年のお付き合いになる。
つい先日が99歳のお誕生日。
「歳だけは一人前になって~」とおっしゃる。
「いやいや、二人分ありますよ~」と、一緒に大笑い。
耳の遠いのは年々進んでいるが、かろうじて聞き取れる左耳に口を寄せて、
大声で話しかけると、いろいろおしゃべりできるのだ。
今も、ほぼ毎日、仕事をしている娘さんの帰りを見計らって、
煮物などの簡単なオカズを作っているという。
娘さん曰く、サラダなんかは、野菜の切り方がどんどん大きくなってきているけれど、
何も言わないようにしている・・・とのこと。
娘さんの口元をじっと見て、「どないや?味変わってないか?」と、心配そうにきくらしい。
味付けが変わると、認知症が云々・・・というのを以前何かで聞いたらしく、
そこは、かなり気にしているようだ。
「ぜんぜん、かわってないで!」
「おいしいで~」と、毎回、娘さんが言う。
「そうか、ほな、まだ、いけるな」と、Aさんは、にんまりしはるそうだ。
なんとも、ほのぼのあったかい食卓の光景。
何度か、玄関などで転倒したことはあるそうだけれど、
へにゃ~っと、ゆっくり上手にこけるので、怪我はしたことないとおっしゃる。
「ありがたいなぁ~」と、満面の笑み。
いつ訪ねても、ホントにニコニコと、ごきげんで過ごしてはる。
「ごきげんさんです」
笑顔で送ってくださった。