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心配する側になって

坂部智子

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テーマ:日々ねた

事務所に着いて、鏡を見た。
ちょっとマシな顔になって映っているかな。
朝行った、馴染のお客さんに、顔を見るなり「どないしたん? やつれとう!!」と言われて、通りすがりのクイック床屋?さんで、少し髪を切ってもらってきたのだ。

誰に言われたからというのではないような。
昨日、無事に手術が終わって(椎間板ヘルニアで、1cmほども飛び出していたらしいので、手術するしかない・・・となったのでした)
ようやく、私も久しぶりに少し眠れたのもあるかな。
やつれるに任せていた?トコロから、そんなコト言われてたらアカン…と、今朝は思えたのだ。

ちょうど、具合が悪くなりかけてから、一週間ほど。
今回の展開で、心配やらトラウマ(?)やらに襲われて、ジタバタしたのは、
ほんの1週間やったんや・・・
(昨夏からの父の時とは、またなんか違った痛み?苦しみやった・・・)

しかし、そう思うと、今さらながらに自分の時のコト、
7年もの間、いったいどれだけ母に、父に、周りの人に心配をかけていたのか・・・
その胸の内が、今なら、今になって、ようやくほんの少しだけわかる気がする。
(認知症が進む母や、がんと闘う父の心配をしていた自分とも、また違うのだ・・・
上手く言えないけど)

ずっと心配をかける側だった自分は、本当に、なんてコドモだったのかと思う。
年齢ではなく、生き方として。
もちろん、これで自分が大人になった・・・とは、まだまだ思えない。
渦中にいる時、あまりにもジタバタしてしまう自分を突きつけられる。
渦中にいても、それが「必要な試練」だと受け取れるだけの度量が・・・
いつか持てるんやろうか・・・
(果てしなく高いハードル・・・)

父を亡くした哀しみから、なかなか気持ちがシャンとしなくて、ずっとぐずぐずしていた。
自分だけ時を進めず(進まず)、共に生きている人と過ごす大切なこの時間も、どっかうわの空でいたのだ。

ごめんね、
父にも謝らないといけないね。
頭ではわかっていたけれど、どうにも心がついてこなかった・・・という言い訳はあるけれど。
心配する側になって、
ようやく、ココロの時計がやっとこさ突き動かされたのでした。

やれやれ。
(まだ今からリハビリやらいろいろ・・・回復への道は続く・・・)

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