もみ・・・じ
今月初めごろに、母の着替えに父が手こずっている・・・と書いたが、
それだけでなく、この4年ほどの間にも、母のその時々の症状によって
着替えやすい服というのが変わっている・・・と気づいた。
一番大きな変化は、
以前はほとんどパニックになるぐらいに怖がって嫌がっていたタートルネック類が
けっこうあっさり着替えられるようになっている。
顔に服がへばりついたり、視界が閉ざされることなどが恐怖となっていたようなので
かぶりもんは無理とあきらめ、前開きのや、大きめの丸首セーターなどを着せていた。
寒そうな首元には、スカーフや小さいストールを巻いてしのいでいた。
それが、最近は全く平気。
「すぐやからね~、すぐ終わるよ~」と言うだけで、「ふん~」と、けろっとしている。
母は身体機能的には動かせない関節もないし、できない動作もないので
怖がりさえしなければ、困らない。
むしろ、かぶりモンのほうが、着替えにかかる時間は短くて済む。
(父は、ボタン掛け・・・にもすごく手間取る)
まあ、悪く言うと、症状が進んでいるため、「恐怖」がもうわからないということか・・・
いや、それよりも、根本的な「安心感」があるので、動じなくなった・・・と思おう。
ホントのところは、わからないけど。
愉しく笑って着替えて、あったかくいられたら、それが一番。
ダメだったことでも、永続性のものとは限らない・・・というのも大きな発見。
「今」を生きている母の「今」に、
こちらもきちんと追いついて、添っていけたらと思う。