心配する側になって
11月1日。
4年前のこの日、ここ「アスタ新長田・オールインワンオフィス」に入居した。
できたばっかりのピカピカの事務所に、第一号入居者として。
さっき、スタッフさんと「早いね~」と話した。
OPEN初日からずっと居るのは、私たち二人だけ。
看板も何もなく、確かまだ部分的には工事もしていたっけ・・・
起業するという環境変化と、「(母の介護の為に)帰って来てくれ」という父の一言で
7年ほどの気ままな一人暮らしから実家に戻り、ここに事務所を借りた。
この4年間、母の認知症はずんずん進行していった。
はじめの頃ほどしんどかった。
とまどい、葛藤、ぶつかりあい・・・
母はもっともっとしんどかったんやと、その苦しみも哀しみも
今ならもう少しはわかるのに・・・・
そんな中で、ココは何よりの私の居場所だった。
取り組んでいたことは、「開業準備」というほど具体的だったとは思えず、
想いを形にしていく手前での妄想あれこれ・・・の日々・・・
入居にあたって作った「事業計画書」を見返すと、
タヌキのほうがよっぽどマシな皮算用ができるやろう・・・というほどの
甘い机上論での数字が並んでいる・・・(コラコラ)
それでも、「今」はそこからつながっている。
この居場所のおかげで、まがりなりにも続けてこられた。
4年前、ということは、今日から5年目に突入。
ここの入居期間は、書面では5年・・・とあるから、ラストの1年なのかな。
そのプレッシャー、ある意味、お尻に火が付いた恐怖も抱えて
「ともべぇ」の進む道を、しっかりつくっていかなければ。
目の前のコトをこなすだけで手いっぱいだった。
ただ走り続けてきた。
初心に帰る、そんな時が必要。
この居心地のいい場所から、どこへ、どんなふうに進んで行くのか
その答えも、ちゃんとつながっている・・・と思える。