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秋はにんにく

坂部智子

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テーマ:日々ねた

今月は、母がお世話になっているショートステイのところの空きが多くて、
毎週 一泊二日か二泊三日で行かせてもらっている。
この時期、父は、畑ですることがたくさんあるらしく、
「助かる~」と、早朝だけでなく昼間も出かけて、あれこれ作業に熱中しているよう。

昨日は、にんにくを植えつけてきたらしい。
今回は、“118個”で、昨年の5割増しだと、畑日記を見ながらにんまりしていた。
力説する父の説明を、ごはんを食べながら聞いていた。(聞き流していた?・・・)
ので、あまりよくはわからないけれど、
あの、にんにくの小片(ひとかけら?)を、植えていくのだそう。

なんで、あの“かけら”から、ちゃんと6かけらが寄り集まったような形に育つのか
さっぱりわからない。細胞分裂?などとぼんやり、アホなことを考えてみる。
もちろん“かけら”は、“種”であるので、ちゃんと根が出て、芽が出て、
新たな“にんにく”ができる・・・らしいのだ。(あたりまえ・・・)

うちの冷蔵庫には、母が元気なころから、ずっと「つぶしにんにく」が常備されている。
にんにくの皮を剥き、すりばちで、押しつぶしたヤツが、保存ビンに入れてある。
(つぶすのは、かけらがコロコロしてけっこう大変。重労働!)
炒めモノでも煮込みモノでも、にんにくを使う料理となると、
そのビンを取り出して、とても重宝している。
最近では、父が畑で作った“にんにく”で、もちろん(?)押しつぶすのも父である。

まだ、冷蔵庫には、去年のビン詰めのが残っている。
来年、5割増しって・・・いったい・・・
最近の父のお気に入りの料理本が、ケンタロウ氏の「にんにく・とうがらし」なので
おそらく、そのためか・・・???

いずれにしても、その季節ごとにやるべき作業を段取りよくこなし、
旬の野菜を育て上げ、そして、自分好みの料理に仕上げていく。
81歳、ますます元気に日々チャレンジ中である。

娘はちゃっかり、「シゲじい食堂」ネタとして、コラムに活用しているだけ・・・
いやいや、しっかり声かけて、応援して、おいしいと素直に賞賛して
さらなる“ヤル気”を煽ってマス。(健康気遣って、ブレーキもかけている。いちおう)

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